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宝石加工・他



■加工と工具
貴金属加工のための主な作業には、切る作業、削る作業、ろう付作業、そして宝石を留める作業などがあります。作業を快適に効率よく行う作業机も必要です。



  • 切る:糸ノコ
    • 貴金属の切断の多くは糸ノコを用います。ノコ・フレームに糸ノコの刃をつけて切りますが、目の方向をつけかえて、押し切りでも引き切りでも使えます。糸ノコの刃のサイズには色々ありますが、ジュエリーの制作には、♯06〜♯1を用います。番数が小さくなると目が細かくなります。
  • 削る:ヤスリ
    • ヤスリは削る工具で、使用頻度の高い基本工具の一つです。ヤスリはその長さ、大きさから分けるとインチ・ヤスリと組ヤスリがあります。インチ・ヤスリとは大きめのヤスリのことで6インチ、8インチ、10インチなど色々ありますが、ジュエリーで主に使うのは6インチです。(1インチは約2.5cmで、ヤスリの目の切ってある部分をインチで呼びます)。
    • ヤスリの形には作業目的に応じて各種あり、それぞれ削る部分の形に合わせて使い分けます。断面の形から、平、甲丸、丸などとよびます。
  • 曲げる:ヤットコ
    • 貴金属を曲げるための代表的な用具はヤットコです。ヤットコは使用目的に応じて平ヤットコ、口細ヤットコ、石留めヤットコ、時計ヤットコなどがあります。ヤットコを使うときは、利き手にヤットコを持ち、もう一方の手で金属をつかんで曲げます。
  • 曲げる:芯金と木槌
    • リング状にきれいに丸める場合や厚い地金を曲げる場合などは、鉄製の丸い芯金に金属をあてがって、木槌で打ちなら曲げます。
  • ろう付:バーナー
    • 貴金属と貴金属を接合したい箇所に、ろうを置き、バーナーの炎で熱して金属同士を接合することを「ろう付」といいます。
    • 「ろう」とは、接合用の合金のことで、主となる素材より融点の低い合金を使います。シルバーには銀ろう、ゴールドには金ろう、プラチナにはプラチナ用ろうというように、素材に合わせて使い分けます。
  • 酸で洗う
    • ろう付の後、加熱した金属は酸化膜ができていますので、それを除去するため酸洗い液に入れます。酸洗い液は10〜20%の希硫酸で、水の中に濃硫酸を入れますが、逆に濃硫酸に水を入れるを発熱して危険です。
  • 仕上げる:キサゲ、ヤスリ、ヘラ
    • キサゲは刃の部分で貴金属の表面についたキズやヤスリ目などを削り落とす工具です。ヘラ(磨き棒)は金属の最終仕上げに使う鋼鉄製の棒で、表面が良く磨いてあります。紙ヤスリ、キサゲをかけた後、ヘラを貴金属にこすりつけて表面を磨きます。又、ヘラ作業は金属の表面を堅くする効果もあります。
  • 測る:ノギス、サイズ棒、質量計
    • 品物の長さを測ったり、リングのサイズを決めたり、でき上がった製品の重さを量ったりする用具です。
  • 延ばす:ローラー、線引板
    • ローラーは貴金属地金を薄くしたり、細くしたりする用具です。線引板は、細い丸線材や角線材、甲丸線材、パイプ状の材料を作るときに使います。線引板を万力などで固定し、エンマで線材を引き抜きます。
  • 穴をあける:ドリル
    • 貴金属に穴をあける時にはドリルやボール盤を使います。また穴をあける時には位置決め用としてセンターポンチも必要です。
  • 刻印
    • 貴金属の種類と品位を表すには刻印を用います。「SILVER」,[K18],[Pt900]など、色々種類があり、またメーカーの名が入った刻印やダイアモンドなどを使用した場合、そのカラット数を刻印で入れます。
  • 光沢を出す:白棒、青棒、赤棒
    • 貴金属の研磨剤には白棒、青棒、赤棒などがあります。白棒、青棒、赤棒は円盤の形状をしたバフ布を回転モーターに取り付けて、モーターの回転力で磨きます。白棒(アルミナ)、青棒(酸化クロム)、赤棒(酸化鉄)は、それぞれの仕上げ工程によって使い分けます。
  • 光沢をださない:金剛砂、古美液
    • 貴金属はピカピカに光らせる仕上げのほか、光らせない仕上げや本来と違う色に仕上げる方法があります。
    • 梨地仕上げ
      • 仕上げ面が梨の皮に似ていることからこの名があります。金剛砂(こんごうしゃ)と呼ばれるガーネットの粒で、貴金属の表面に無数の小キズをつけることによって得られるテクスチャー(表面仕上げ)。バケツに入っている金剛砂と水を一緒にすくって、品物の上に落とします。
    • ホーニング
      • 金剛砂の作業を機械で行うのがホーニングです。ガラスや微細な金属片を高圧空気とともに、素材の表面に吹きつけ、非光沢面を作ります。
    • サテン仕上げ
      • ペースト状の固形化する研磨剤を専用バフ布などの外周に塗布し、素材の表面に細かいラインをつけます。
    • その他
      • タガネで一面の模様をつける方法、硬質ゴムで表面をこする方法、ダイヤモンド・ポイントで表面に均一な筋をつける方法などがあります。
  • 電動工具類:ハンドモーター、バフ、超音波洗浄器
    • 作業を効率よく行うために、色々な電動工具や機械がありますが、その中で使用頻度が高いものは、ハンドモーター、バフ、超音波洗浄器です。
    • ハンド・モーターは加工にも仕上げにも、ワックス加工にも使えとても便利です。バフは仕上げ専用工具です。超音波洗浄器は、仕上げた後に製作物の隅々に残っていた汚れや、貴金属表面や裏にこびりついた研磨剤をきれいに落とすことが出来ます。


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